伝統文化事業【伝統木版画】


 

神奈川沖浪裏

巨大な浪が飛沫をあげながら、今まさにくだけ落ちようとしている。小舟は、襲いかかる波濤にこらえて航行を潮流にまかせているかにみえる。北斎は、まるで同じような舟に乗って、この光景を描写しているかのように視線を低くとり、波も富士も見上げているので、迫力ある臨場感が表出されているのである。揃中、三役と呼ばれる代表図であり、あまりに著名な一図であるが、本図発表より約30年前に、同様な空想の「おしおくりはとうつうせんのづ」という作品があることを付記しておきたい。
 

冨嶽三十六景 葛飾北斎筆
用紙 越前生漉奉書
版木 桜材
復刻版伝統手摺木版画
制作  東京伝統木版画工芸協同組合
認定  NPO法人国際浮世絵文化協会
販売者 株式会社KUMANOYA

額装付き
額 木製 ガラス張
版画紙 和紙
マット 布張り
製法 手摺り版画
定価 35,000円(税別)


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