伝統文化事業【伝統木版画】


 

甲州石班沢

表題の石班沢は、石斑沢の誤刻と考えられ、富士川の鰍沢とみるのが一般的である。その鰍沢は、釜無川と笛吹川が合流する急流として知られ、また画面もまるで海辺に波が激しく押し寄せているかのように描かれている。河面にせり出した岩上には、網をうつ漁師と子供の姿がみられ、背景には幾筋にも流れる霧と、霞んで僅かに山容をみせる裏富士のみが描かれている。まるで静止しているかにみえる人物に対し、激しい水流や一面にゆっくりと動きをみせる霧が対照的で、雄大な自然の雰囲気を違和感なく見事にまとめた名作といっていいだろう。
本作品は東京都知事指定「東京都伝統工芸品」、文化庁認定「重要民俗文化財
―指定保存技術―」として認定されています。
 

冨嶽三十六景 葛飾北斎筆
用紙 越前生漉奉書
版木 桜材
復刻版伝統手摺木版画
制作  東京伝統木版画工芸協同組合
認定  NPO法人国際浮世絵文化協会
販売者 株式会社KUMANOYA

額装付き
額 木製 ガラス張
版画紙 和紙
マット 布張り
製法 手摺り版画
定価 35,000円(税別)


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