伝統文化事業【伝統木版画】


 

凱風快晴

初秋の早朝、富士は山容を次第に赤く染めることがあるという。それは、力強く一日の開始を告げているかのように、赤らんでゆくのである。画面は、いま夜明けを迎え、空には一面に鰯雲が広がっている。富士山頂は未だ暗く、夜明けの様子を伝えているが、山腹は陽光が当たって快晴の一日の始まりを看取させる。きわめて大胆な構図と、僅かな色彩のみで対峙する者を圧倒する本図が、西欧の印象派の芸術家たちにも大きな感銘を与えたとされることを、即座に納得できる一図である。
本作品は東京都知事指定「東京都伝統工芸品」、文化庁認定「重要民俗文化財
―指定保存技術―」として認定されています。


冨嶽三十六景 葛飾北斎筆
用紙 越前生漉奉書
版木 桜材
復刻版伝統手摺木版画
制作  東京伝統木版画工芸協同組合
認定  NPO法人国際浮世絵文化協会
販売者 株式会社KUMANOYA

額装付き
額 木製 ガラス張
版画紙 和紙
マット 布張り
製法 手摺り版画
定価 35,000円(税別)


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